「柏市ゆかりの洋画家25人展」
――柏市ゆかりの画家25人の「第2回柏市美術会展」が7月1日、柏市のパレット柏・柏市民ギャラリーで始まった。会場の壁面や柱いっぱいに油絵などが展示されている。4号の小さなものから130号の大作合わせて32点。テーマや色使いが際立つ作品が競い合うように来場者を楽しませている。
柏市美術会は昨年、数十年ぶりに「復活」した。事務局の香島ひで子さんによると、かなり前に組織されていたが、解散したままになっていた。地元同士のつながりを持とうとの機運が高まり、数年かけて市内在住、在勤、出身者などゆかりの画家探しを続けた。
2017年4月に同ギャラリーで美術会設立準備会展を開催、正式発足後の昨年7月に第1回同美術会展の開催にこぎつけ、毎年7月1日~同8日を定期開催日と決めた。現在の会員25人。会では来年の作品展に向け、地元関連のほか、美術大学出身者、市町村レベル以上のコンクール入選経験などの条件で会員募集をしている。
会員は昨年より1人増えただけだが、出品は6点多い。この中で、水彩の「花もよう」と油絵で若い女性を描いた「薔薇物語」の黒川達也さんの作品はメルヘンチックなイメージだ。「見る人は『好きか、嫌いか』『いいか、悪いか』だが、自分は一般の目の代表と思って描いている。好きになってくれる人はいると思う」と黒川さん。
中央の美術団体で活躍している会員も多く、柏つながりの画家として一堂に会しての作品展。香島さんは「力のある作家が柏にいるのを知って頂き、作品展ではバラエティーに富んだ作風を楽しんでほしい」と話している。
(文・写真 Tokikazu)