秋風の「ねぶた囃子」
柏まつりで今年も披露
――「晴れ女・晴れ男がいるから上がるよ」。小雨の9月19日、JR柏駅西口の露店がにぎにぎしい柏まつり会場。ねぶた囃子グループ「青森ねぶたファンクラブ四神会」(岡野宣正会長、会員30人)の一人がささやいた。
その言葉通り、法被に着替え、太鼓、篠笛、手振り鉦を準備して音合わせを始めた頃、雨が上がった。

■写真上:露店が並ぶまつり会場で青森ねぶた囃子を披露するンバー
柏まつりは今年、猛暑対策のため、例年7月末を9月19日(土)、20日(日)に変更された。が、台風25号による荒天予想から呼び物「柏おどりで日本記録挑戦!」などがある2日目の20日が中止になった。
ねぶた囃子は「集合太鼓」「小屋出し」「進行」「ころばし」「大休止・小休止」「戻り」などがある。岡野会長が「集合太鼓」を打ち、囃子の始まりを告げた。

■写真左:「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声で盛り上げる
■写真右:「チャリン、チャリン」の手振り鉦のメンバー
「ドン、ドドンド、ドン」と響く太鼓、「ピュー、ピュイッ」と歯切れのよい篠笛、「チャリン、チャリン」とリズムを刻む手振り鉦。なじみ深く、ポピュラーな「進行」が始まった。
太鼓は脇からバチを太鼓に添えるのが打ち手交代の合図。代わった打ち手は次に篠笛を吹いたり、手振り鉦を使ったり。順繰りに奏者を代え、演奏が途切れないようにする。

■写真左:会場で青森ねぶた囃子を説明する岡野宣正会長
■写真右:飛び入り体験者にも笛、手振り鉦で調子を合わせる

■写真左:「集合太鼓」を合図に囃子が始まる
■写真右:演奏の前、円陣で気合を入れるメンバー

■写真左:太鼓を会場に運びセット
■写真右:法被の着付けを手伝う岡野絵津子さん
柏まつりでは2023(令和5)年まで「柏ねぶた」が運行され、岡野さんらの市民グループがお囃子を担当していた。
青森県柏村(現・つがる市)と「柏」つながりから1994(平成6)年7月の柏まつりで「青森ねぶた」が参加。1997(平成9)年から本場より一回り小さい「柏ねぶた」が製作され、独自運行するようになった。

■写真上:お年寄り施設で公演する「四神会」のメンバー(9月12日、アイホームまつど小金)

■写真左:花笠をかぶり跳人を演じる岡野さん(同)
■写真右:写真上:跳人衣装の鈴を配るメンバー(同)
「柏ねぶた」は運行経費などの問題で2023(令和5)年で打ち切られた。岡野会長らは柏、流山両市の公民館などで練習を続け、お年寄り施設で訪問演奏などをしている。昨年の柏まつりには2年ぶりに参加して演奏した。
本場・青森では盛夏の8月2日開幕で「ねぶたが終わると秋」という。秋風が立つ頃のねぶた囃子を初めて聴いたが、盛夏のエネルギーと熱狂が蘇るような感じがした。
岡野会長は「柏ねぶた復活の機運が高まり、柏駅西口ロータリーで、大勢の市民とねぶたを囲んで踊る跳人(はねと)が出来ることを願っている」として、今後も練習、訪問演奏を続け「本番」を待つことにしている。
(文・写真 佐々木和彦)



























