取材「人と街の記憶」

9月

     9月

柏まつり
青森ねぶた囃子演奏

開 催 2026年9月19日(土)
時 間 14時30分~
場 所 千葉銀行柏西口支店前
    柏市柏末広町5-19
    (JR柏駅西口)
主 催 青森ねぶたファンクラブ四神会
入 場 無料



生涯現役ときわ会
作品展・活動展

開 催 2026年9月14日(月)~同17日(木)
時 間 10時~18時
    (初日13時から、最終日17時まで)
場 所 柏市文化・交流複合施設「パレット柏・市民ギャラリー」
    柏市柏1-7-1-301号
    (Day Oneタワー3階)
主 催 生涯現役ときわ会
後 援 我孫子、柏、流山、松戸各市教育委員会
入 場 無料



田谷寿幸写真展
あけぼの山農業公園の四季

2026年9月1日(火)~同30日(水)
時 間 9時~16時
場所 我孫子市我孫子北近隣センター並木本館
我孫子市並木5-4-6
☏04-7157-4517
休 館 第1、第3水曜休館
主催 田谷寿幸
入 場 無料



柏彩友会
第74回水彩画展

開 催 2026年9月6日(日)~同9日(水)
時 間 10時~18時
    (初日13時から、最終日17時まで)
場 所 柏市文化・交流複合施設「パレット柏・市民ギャラリー」
柏市柏1-7-1-301号
(Day Oneタワー3階)
主催 柏彩友会
入 場 無料

秋風の「ねぶた囃子」
柏まつりで今年も披露

――「晴れ女・晴れ男がいるから上がるよ」。小雨の9月19日、JR柏駅西口の露店がにぎにぎしい柏まつり会場。ねぶた囃子グループ「青森ねぶたファンクラブ四神会」(岡野宣正会長、会員30人)の一人がささやいた。

 

 

その言葉通り、法被に着替え、太鼓、篠笛、手振り鉦を準備して音合わせを始めた頃、雨が上がった。

 

 

■写真上:露店が並ぶまつり会場で青森ねぶた囃子を披露するンバー

 

 

 

柏まつりは今年、猛暑対策のため、例年7月末を9月19日(土)、20日(日)に変更された。が、台風25号による荒天予想から呼び物「柏おどりで日本記録挑戦!」などがある2日目の20日が中止になった。

 

 

ねぶた囃子は「集合太鼓」「小屋出し」「進行」「ころばし」「大休止・小休止」「戻り」などがある。岡野会長が「集合太鼓」を打ち、囃子の始まりを告げた。

 

 

■写真左:「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声で盛り上げる

■写真右:「チャリン、チャリン」の手振り鉦のメンバー

 

 

 

「ドン、ドドンド、ドン」と響く太鼓、「ピュー、ピュイッ」と歯切れのよい篠笛、「チャリン、チャリン」とリズムを刻む手振り鉦。なじみ深く、ポピュラーな「進行」が始まった。

 

 

太鼓は脇からバチを太鼓に添えるのが打ち手交代の合図。代わった打ち手は次に篠笛を吹いたり、手振り鉦を使ったり。順繰りに奏者を代え、演奏が途切れないようにする。

 

 

 

■写真左:会場で青森ねぶた囃子を説明する岡野宣正会長

■写真右:飛び入り体験者にも笛、手振り鉦で調子を合わせる

 

 

 

■写真左:「集合太鼓」を合図に囃子が始まる

■写真右:演奏の前、円陣で気合を入れるメンバー

 

 

 

■写真左:太鼓を会場に運びセット

■写真右:法被の着付けを手伝う岡野絵津子さん

 

 

 

柏まつりでは2023(令和5)年まで「柏ねぶた」が運行され、岡野さんらの市民グループがお囃子を担当していた。

 

 

青森県柏村(現・つがる市)と「柏」つながりから1994(平成6)年7月の柏まつりで「青森ねぶた」が参加。1997(平成9)年から本場より一回り小さい「柏ねぶた」が製作され、独自運行するようになった。

 

 

■写真上:お年寄り施設で公演する「四神会」のメンバー(9月12日、アイホームまつど小金)

 

 

 

■写真左:花笠をかぶり跳人を演じる岡野さん(同)

■写真右:写真上:跳人衣装の鈴を配るメンバー(同)

 

 

 

「柏ねぶた」は運行経費などの問題で2023(令和5)年で打ち切られた。岡野会長らは柏、流山両市の公民館などで練習を続け、お年寄り施設で訪問演奏などをしている。昨年の柏まつりには2年ぶりに参加して演奏した。

 

 

本場・青森では盛夏の8月2日開幕で「ねぶたが終わると秋」という。秋風が立つ頃のねぶた囃子を初めて聴いたが、盛夏のエネルギーと熱狂が蘇るような感じがした。

 

 

岡野会長は「柏ねぶた復活の機運が高まり、柏駅西口ロータリーで、大勢の市民とねぶたを囲んで踊る跳人(はねと)が出来ることを願っている」として、今後も練習、訪問演奏を続け「本番」を待つことにしている。

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

画中の自画像、AI活用も
「生涯現役ときわ会」作品展

――高齢者グループ「生涯現役ときわ会」(逸見隆夫会長、会員138人)の作品展・活動展が今年も9月14日から柏市の「パレット柏・市民ギャラリー」で開かれた。

 

 

■写真左:作品展・活動展の展示会場(上)と初日に集まった「ときわ会」のスタッフ

■写真右:「ときわ会」のチラシ・ポスター

 

 

絵画の「アート・クラブ」や「写真クラブ」「わかば俳句会」、ボランティア、学び、見学の「わいわいクラブ」、さらに個人で創作を楽しむ会員の絵画、写真、俳句、陶芸、手芸などが展示された。

 

 

初日の受付を担当した小谷野アイ子さんは「わいわいクラブ」の会員。「皆さんと一緒に干支の午を稲わらで作った」という。

 

 

「上手くはないけど、楽しいのでやめないわ」という、相方の緑川恵美子さんは個人で10年間、松戸にある窯で陶芸を続けている。スープカップ2個、取り皿5枚、コーヒーカップ2個の「日常雑貨」を出品した。

 

【展示作品の一部】
   〇絵 画〇

 

 

■写真左:「赤い砂漠―アラビア半島」(小山  脩)

■写真右:「桜島・初冬」(鈴木陽一郎)

 

 

 

■写真左:「葉書絵」(山本 絢子)

■写真右:「東福寺(京都)」(平本まさ子)

 

 

 

■写真左:「唐辛子」(岩井 洋子)

■写真中:「湯河原万葉公園」(宮永 紘子)
■写真右:「松戸宿坂川の河津桜」(山城しい子)

 

 

 

■写真上:「万博で第九を歌う」(今成  紘)。右は絵の中の自画像


 

 

小山脩さんが描いた中東アラビア半島にある「赤い砂漠」の色が独特だ。「赤い砂の色を出すのに苦労した。アクリル6色は使ったかなぁ―」

 

 

写真家の成瀬忠雄さんは自宅から自転車で行く県立柏の葉公園、あけぼの山農業公園、柏ヴィレジ水辺公園の3作品を出した。

 

   〇写 真〇

 

 

■写真左:「朝霧の散歩道(柏 水辺公園)」(成瀬 忠雄)

■写真右:「柏の葉公園」(立石 節子)

 

 

 

■写真左:「白川郷の春」(三浦  博)

■写真右:「サグラダ・ファミリア聖堂 イエスの塔完成」(中里 直子)

 

 

 

「朝靄の日は一番近い水辺公園に自転車を飛ばす。もやっとしている公園と朝の光線の加減もいい」

 

 

昨年の大阪・関西万博に参加、会場で「第九」を歌ったという今成紘・前会長は会場の絵の中に歌う自身の顔をちゃっかり埋め込んだ。

 

 

「万博で歌った記念として風景画に自画像を入れたら面白いと思った」。リアルな絵にシュールな表現を加えた作品に挑戦した。

 

 

ソフトテニスを楽しむ石郷岡清さんは、仲間との記念写真をAIで編集し、漫画のようなタッチの2枚を作品にした。

 

 

今成・前会長、石郷岡さん、いずれも新たな作風だ。

 

   〇創 作〇

 

 

■写真左:「ソフトテニス仲間…男女平均年齢86歳、最高年齢男性94歳…顔と背景をAI編集」(石郷岡 清)

■写真右:「ベスト2着(和服地)」(谷岸 久子)

 

 

 

   〇陶芸・工芸〇

 

 

■写真左:「日常雑器」(緑川恵美子)

■写真右:「藁の午」(小谷野アイ子)

 

 

 

「ときわ会」は、1993(平成5)年4月、、松戸、我孫子、流山などの市民で結成した。会員は「自然と楽しむ会」「フレンドリーシンガーズ」「健康麻雀会」「郷土史友の会」などの16グループに分かれて活動している。

 

 

ピーク時は300人近い会員だった。出品作も減少傾向だが、今成・前会長、逸見会長は、今後も市民ギャラリーにふさわしい作品数を確保することにしている。

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

雪化粧、朝靄のあけぼの山
田谷寿幸写真展

――夜明けの雪景色、靄(もや)に包まれる風車……。柏市の「あけぼの山農業公園」の四季を捉えた我孫子市の写真家田谷寿幸さん(83)の作品展が9月30日まで同市我孫子北近隣センター並木本館で開かれている。

 

 

■写真上:写真機材を積み込む愛車の荷台にセットした作品板を披露する田谷寿幸さん

 

 

 

春のチューリップ、夏のヒマワリ、秋の水辺に映る風車とメタセコイヤ、冬の朝靄と雪化粧。数年かけて撮影したあけぼの山の四季がA3判の12枚の作品に収められている。

 

 

田谷さんが狙うのは満月の明け方。天気予報をチェックし、空を見上げながら夜明け前の「あけぼの山」に愛車を走らせる。三脚にカメラをセットし、その瞬間を待つ。

 

 

「満月の月明かりだけで撮影できるし、夜明けの光で被写体が立体的になっていい感じ」

 

 

【展示作品】

 

 

 

 

 

 

展示作品をよく観ると、夜明け前の赤みを帯びたり、シルエットが際立ったりの風車周辺、昇った直後の朝陽を受けて輝くヒマワリ畑。公園を覆い隠すように広がる朝靄の景色も田谷さんならではの手法だ。

 

 

今回は撮りためた数百点の中から選んだが、12点のうち5点が冬。「あけぼの山の冬景色を余り観たことがないと思うので多く選んだ」という。

 


 

 

 

 

 

妻の喜美子さんとともに愛車に泊まり込みながら各地を回って撮影活動を続ける。写真コンテストに応募したり、還暦、古希、金婚式などの記念日に夫婦展を開いたり。

 

 

田谷さんの今年の主な入選歴は「2026全日本読売写真クラブ展」に出品した山形県山辺町にある「大蕨の棚田」のヒガンバナ脇で乾燥中の「朝靄潤う黄金の穂」、「第2回千葉YPCチャレンジコンテスト」に出した福島県北塩原村の「一本桜と春仕事」などだ。

 

【2026全日本読売写真クラブ展(個人部門)入選】

 

 

■写真上:「朝靄潤う黄金の穂」(田谷 寿幸)

 

 

【第2回千葉YPCチャレンジコンテスト入選】

 

 

■写真上:「一本桜と春仕事」(田谷 寿幸)

 

 

 

夫婦で応募した8月の我孫子市高齢者文化祭では、田谷さんの写真「虹めぐる情景」、喜美子さんのスクラッチアート「黄金の曼陀羅・光の調和」で共に市長賞となった。

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

淡く、透き通った世界
柏彩友会の第74回水彩画展

――柏市民らの水彩画グループ「柏彩友会」(石倉健也会長、会員13人)の第74回作品展が9月6日から柏市の「パレット柏・市民ギャラリー」で開かれた。


 

■写真左:初日から大勢の観客が入場した展示会場
■写真右:水彩画展のポスター

 

 


74回とは驚きの回数だが、石倉会長によると、今回のような単独のグループ展と、柏市や地域の文化祭参加展示を加えた年3回のトータルだという。

 

 

会員一人3~5点の計44点が出品された。花、静物、風景などとモチーフは様々だが、水彩の淡く、透き通るような作風が印象的だ。この雰囲気、どこかで感じたような……

 

 

会員は月2回、柏市の増尾近隣センターに集まり、講師を囲んで決められたテーマの作品に挑んだり、スケッチに出かけたり。

 

 

講師は美術団体「新極美術協会」(本部・さいたま市)の顧問で、我孫子市の水彩画教室「彩我会」を主宰する水彩画家雨宮健一さんだ。

 

 

【展示作品の一部】

 

 

■写真上:「夏をいける」(講師・雨宮 健一)

 

 

 

雨宮さんはソフトな色調で描く花や風景が持ち味。「パレット柏」での作品イメージは、4月に我孫子市で開かれた「彩我会」の作品展でも感じた水彩画の「雨宮イズム」だ。

 

 

「絵はね、競争ではなく、自分の絵を探し求めるものだ。上手い絵ではなく、素敵な絵を描くことで、生涯の友になる奥深さがある」と雨宮さん。

 

 

■写真左:「手賀沼」(石倉 健也)
■写真右:「夏の風物」(喜多 洋幸)

 

 

 

■写真左:「妙義山」(久保山美代子)
■写真右:「増尾城址公園」(黒須 秀継)

 

 

 

■写真左:「くつろぎ」杉山 博光)
■写真右:「静寂なる庭園」(関山千代子)

 

 

 

■写真左:「大人の味を楽しむ」(相馬 るみ)
■写真右:「花びん」(田辺百合子)

 

 

 

■写真左:「食前の楽しみ」(手塚登美子)
■写真右:「奇跡の一本松」(長谷川 孚)

 

 

 

■写真左:「五色沼(裏磐梯)の春」(平間 和夫)
■写真右:「仲よし」(六嶋兼太郎)

 

 

習い始めて3年目という新人、長谷川孚(まこと)さんは、東日本大震災の大津波で生き残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」など4作品。5年目の新人、喜多洋幸さんは、蚊取り線香を入れる陶器製「蚊遣り豚」(かやりぶた)、ウチワなどを描いた昭和の「夏の風物」など4点を出した。二人は「ほかの皆さんは10年以上の方々。上手いですよね」と口をそろえた。

 

 

石倉会長は「作品展への出品作品を講師と一緒に選ぶ時も楽しい。これからも年一回の単独展、文化祭への出展と合せて年3回の作品展を維持していきたい」と話している。

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)