ジャンル超えた作品展
東葛ゆかりの作家23人
――東葛エリアに住んだり、交流があったり、そんなゆかりのある作家の作品を集めた「第15回東葛地域作家展」が3月8日から柏市花野井の花井山大洞院ギャラリーで始まった。

■写真左:ギャラリーに展示された東葛ゆかりの作家作品
■写真右:「東葛地域作家展」のポスター
本堂脇にある15畳(約25平方㍍)ほどのミニギャラリーだが、23人から絵画、墨書、版画、写真、イラスト、民芸、陶芸、彫刻、金属工芸の25点が出品された。
ギャラリーが開設した2012(平成24)年から同運営委員会(木版画家・大野隆司代表)が毎年開いてきた。

■写真左:「龍頭観音」(地井紅雲)
■写真中:「泰然自若」(西村五葉)
■写真右:「いのち」(今泉岐葉)

■写真左:「なべぶたぼとけ」(大野隆司)
■写真右:「柳」(1953年、バーナード・リーチ)

■写真左:「下総玩具」(松本節太郎)
■写真右:「向かい合う企鵝」(寺前好人)

■写真左:作 芹沢銈介
■写真右:写真 安蒜静雄
素朴な「下総玩具」の松本節太郎、我孫子の手賀沼湖畔に窯を開いた陶芸家バーナード・リーチ、「型絵染」の人間国宝、芹沢銈介、写真家安蒜静雄、壁画など大洞院に数々の作品を遺す画家長縄えい子ら故人7人。

■写真左:絵画 大野録
■写真右:「UNA ERMITA(スペイン)」(松谷登)

■写真左:「だーいすき」(藤澤孔裕)
■写真右:「Landscape with Ironworks」(天野聡美)

■写真左:板画 棟方志功
■写真右:絵画 長縄えい子
そして現役の画家松谷登、松本多恵子、板画家地井紅雲、木版画の大野、書家西村五葉、金属工芸家遠藤裕、陶芸家羽二生隆宏、彫刻家中津川督章、イラストレーター樋口雄一、ひろ子夫婦ら各氏計16人の作品が並ぶ。
故人の中に板画家棟方志功もいて、作品が紹介されている。棟方は手賀沼湖畔に住んだ白樺派の柳宗悦らに見出され、影響を受けた。その棟方の門下で薫陶を受けたのが板画家地井さんだ。

■写真左:「朱の記憶」(松本多恵子)
■写真中:「銀河疾風サスライガー」(樋口雄一)
■写真右:「吉祥少女と七福神」(樋口ひろ子)

■写真左:「視る」(西岡民雄)
■写真右:「輪廻転生Ⅱ」(羽二生隆宏)

■写真左:「ひょっとこ胸像」(中津川督章)
■写真右:「月の砂漠」(遠藤裕)
今回、初めて折紙の「タツノオトシゴ」を出品した柏市出身の折家勝川東さんは20代後半で最年少。幼い頃、両親に買ってもらった折紙の本で、難しいカブトムシの作り方を覚えて以来、続けているという。

■写真上:折紙「タツノオトシゴ」(勝川東)
折紙を通じ、学力テストなどでは数値化できない非認知能力が養われ、学習塾にもいかずに東大法学部に入学、卒業できたと実感。折紙の概念を超えた金属素材、抽象造形やパフォーマンスを追求し、教材としての折紙も推進する。
展示作品は2匹のタツノオトシゴが納まる額が斜めに掛かり、右側からもう1匹が吊るされている。なぜ? との問いに「作品の軸が正方形の対角線。それに合わせている」。
ギャラリー運営委員会の大野代表は「一人一点ずつの作品だが、故人を含め、地元の作家を知ってほしい」と展示会の狙いを話した。
「柏に美術館を創りましょう」第3回講演会
日 時 2026年5月24日(日)13時30分~場 所 柏市教育福祉会館「ラコルタ柏」5階講堂
テーマ アートと美術館はほんとうに必要か
講 師 千葉県立美術館館長 貝塚健氏
主 催 柏の文化を育てる会
後 援 柏市教育委員会、柏市観光協会、柏商工会議所
協 賛 (公財)摘水軒記念文化振興財団、シミズメガネほか
入 場 先着170人 無料
問い合わせ先 Email:daitou@daitoin.net
(文・写真 佐々木和彦)

