熟達の味わいも
野田の第17回東彩会展
――野田市の中心市街地にある興風会館地下ギャラリーで、地元の絵画グループ「東彩会」(東條久夫会長、会員23人)の「第17回東彩会展」があった。
■写真上:入場者に作品を説明する東彩会スタッフ(右)
市内の東部公民館であった水彩画講座の参加者らで2007(同19)年に発足したグループ。講師で美術系大学を志向する高校生らを指導したり、絵画教室を開いたりのアートディレクター小林茂規さんを月2回囲んで指導を受け、制作活動を続けている。
■写真左:作品の前で立ち止まる入場者
■写真右:指導者の小林茂規さん(前列右)と東條久夫会長(後列左から2人目)ら会員
■写真左:「スペースB プラス―2025」(小林茂規講師)
■写真右:「東彩会展」の案内はがき
作品展は会発足3年目から開催し、第3回展から同会館が定例会場のようになった。今回も水彩、アクリル、油彩などで風景、静物、モデル画など計44点がギャラリーいっぱいに展示された。
■写真左:「夏景色」(東條久夫)
■写真右:「牛久シャトー」(池垣育雄)
■写真左:「萩の海」(山中文子)
■写真右:「尾瀬-雨(アメ)」(河井和寿)
■写真左:「ジャスミーナ」(張替均)
■写真中央:「(まめバス)発車しま~す」(中村正幸)
■写真右:「街角」(駒崎憲子)
5代目となる東條会長に聞いた。17回目となる今回の売りは?
「特になし。年1回、会員の作品発表の場ということだけ」
■写真左:「裸婦」(長崎勝彦)
■写真右:「カジュアル」(山口宗一)
■写真左:「時を刻む」(田頭宣昭)
■写真右:「ちょっと休憩」(遠藤博)
■写真左:「宇宙から観る」(田中斉)
■写真右:「丸い野菜」(庭山恵一)
東條会長は第1回展から参加している東彩会の草分け的存在だ。初めは水彩画に取り組んでいたが、近頃はなんにでも描けて、重ね塗りも出来るアクリルに力を入れている。
小林講師は「みんな活動して10年以上になってきた。会員の個性とか形が出てきて、誰の作品かわかるようになってきた。楽しいよね」と会員の「進化」を評価する。
グループは創立10年、同15年に周年記念のスケッチ旅行などを企画してきた。東條会長は小林講師ら相談しながら創立20周年、作品展20回記念の準備を始めた。
(文・写真 佐々木和彦)