ミュージアムINFO

3月

     3月

JAPAN ART CULB 2025 写真展

開 催 2025年3月10日(月)~同16日(日)
時 間 9時~17時
(初日13時から、最終日16時まで)
場 所 流山市生涯学習センター
    (流山エルズ)
    流山市中110
主 催 JAPAN ART CULB
入場料 無料


東葛地域作家展

日 程 2025年3月12日(水)~26日(水)
時 間 10時~16時
場 所 花井山 大洞院ギャラリー
    柏市花野井1757
主 催 大洞院ギャラリー運営委員会
入場料 無料
入 場 無料


第14回シャドーボックス作品展 アトリエ McLean(マクリーン)

開 催 2025年3月18日(火)~同22日(土)
時 間 10時~20時(初日は13時から、最終日は18時まで)
場 所 パレット柏・柏市民ギャラリー
    柏市柏1-7-1-301号
   (Day Oneタワー3階)
主 催 アトリエ McLean
入 場 無料

我孫子市制施行55周年記念事業
2025年(第22回)市民観桜会
  

開 催 2025年3月31日(月)
時 間 10時~16時(入場15時まで)
場 所 我孫子ゴルフ倶楽部
    我孫子市岡発戸1110
主 催 我孫子の景観を育てる会
協 力 我孫子ゴルフ倶楽部
後 援 我孫子市
入場料 100円


ときめきの一瞬を
流山JACが写真展

――流山市を中心にした写真集団「JAPAN ART CLUB」(JAC、中山耕一会長、会員10人)の「2025 写真展」が3月10日から流山市生涯学習センター(流山エルズ)で始まった。「この感動のときめきをあなたに届けたい」とのサブタイトルがついている。

 

 

写真左:写真展初日、展示作業が終わると、指導者の里川顧問(中央)の講評が始まった

写真右:写真展のポスター・案内はがき

 

 


休会中の会員を除き、7人が1人3~8点の計36点を出品した。A3ノビと呼ばれる大きく引き伸ばした作品で動植物、風景、鉄道、祭り……とテーマは様々。

 

 

写真上:里川顧問(左から3人目)を囲む中山会長(同5人目)ら会員

 

 


動植物が多い印象を受けたが「今回は生きものがメーンテーマだったので」(中山会長)ということらしい。

 


写真上:「フクロウの幼鳥」 同右:「オオタカ」(いずれも里川正広顧問の参考作品)


 

 

「サーファーきどり」という安井恒明さんの作品は九十九里浜の海岸を飛ぶ一羽のカモメを捉えた。白い翼にピントピタリで、打ち寄せる白い波で波乗りするかのような構図だ。

 


写真上:「サーファーきどり」(安井恒明)

 

 

 

年に2、3回は九十九里浜に行くという安井さん、600ミリの長望遠レンズを使い、4000分1の高速シャッターで狙った。「波と鳥を撮りたかった。カメラのモードもうまく合った。タイミングもよく、いい感じに撮れた」と満足げだ。

 

 

桒嶋修さんは、都心のビル街を歩いていてステンレス製のオブジェを見つけた。鏡のようなステンレスに周囲のビル群が反射し、異次元のような世界を演出していた。

 

 

幾何学模様と言うか、デザイン画、抽象画と言おうか。なんとも形容しがたい「都会の不思議」というタイトルがぴったりの作品だ。

 


写真上:「都会の不思議」(桒嶋修)

 


 

中山会長は旅先の福島県喜多方市で開花時期が中々合わない満開の桜とカラフルなチューリップのツーショットを仕留めた。その名も「共演」だ。

 


写真上:「共演」(中山耕一)

 

 

 

JACは2006(平成18)年、流山エルズ開館時に開講した「やさしいデジタルカメラ講座初級編」の受講者らがつくった。今も「フォトカレッジ」として続いている。当時から講師の日本写真家協会正会員の写真家里川正広さんを顧問に迎え、活動を続けている。

 

 

里川さんは「一瞬必撮。高価なカメラで満足することなく、カメラを道具として自分の感性で撮りたいものを撮る」が持論だ。

 


写真上:「つゆの花」(星野洋)

 

 


写真上:「二人の世界」(稲木正博)

 

 


写真上:「旅情」(中川弘)

 

 

 

会員が「花」「生きもの」「風景」など年ごとに決まったテーマの作品を2Lサイズに焼いて持ち寄る例会と撮影会で指導している。

 

 

実は里川顧問と中山会長は流山市の小中学校の同級生だという。どおりでと思った。

 

 

里川顧問は「初心者もOKなので、みんなが楽しめるように指導したい」という。中山会長は「年配者が多いが、新しい仲間も増やして、皆さん楽しんでもらえる場をつくりたい」と話した。

 

 

別々にインタビューしたが、返ってきた答えの根っこは一緒だ。息の合ったコンビで運営しているようだ。

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

東葛アートが一堂に
多様なジャンルの作家展

――絵画、写真、イラスト、版画、陶芸、彫金……東葛ゆかりの作家の作品を集めた「東葛地域作家展」が3月12日から柏市の花井山大洞院ギャラリーで開かれている。

 

 

写真左:本堂脇にあるミニギャラリー。四方の壁に作品が飾られた
写真右:地元ゆかりの作家展のポスター

 

 

 

2012(平成24)年の大洞院ギャラリー開設を記念し「大洞院ギャラリー運営委員会」(代表・版画家大野隆司さん)が「郷土の作家たちの作品を知ってもらおう」と毎年のように開いてきた。

 

 

今回は白樺派の民藝運動家柳宗悦(1889―1961)が住んだ我孫子の邸宅に窯を開いた陶芸家バーナード・リーチ(1887―1979)の銅版画や墨絵が出品されている。

 

 

写真左:銅版画(1918年)「ホワイトムスタング」(バーナード・リーチ)
写真右:墨(1953年制作、バーナード・リーチ)

 

 

 

2023(令和5)年1月、交通事故で亡くなった画家故長縄えい子さん(当時85)が仏教の守護神とされる「摩利支天(まりしてん)」を描いた絵が飾られた。

 

 

長縄さんの作品は墓地の壁画「遊戯(ゆげ)」、本堂には「遊戯」の原画とともに、お釈迦様の誕生から入滅(死)までを8枚組にして奉納した「釈迦八相図」もある。

 

 

 

写真上:「摩利支天」(長縄えい子)

 

 

 

猫がモチーフで駄洒落が楽しい大野代表の版画、「生命の樹」シリーズなどの画家西岡民雄さん、ヨーロッパの風景や街角の心象画の松谷登さん。「しょう油アート」で知られる松本多恵子さんは今回アクリル・油彩画を出品した。

 

 

写真左:「赤い糸」(大野隆司)
写真右:「早朝の村 北イタリア」(松谷登)

 

 

 

写真左:「生命の樹・顔Ⅱ」(西岡民雄)
写真右:「Present」(松本多惠子)

 

 

 

アニメメカニックデザイナーの樋口雄一さん、和のテーストで目がパッチリの「吉祥少女」を描く妻の樋口ひろ子さん。

 

 

写真左:「魔境伝説アクロバンチ」(樋口雄一)
写真右:「吉祥少女と七福神」(樋口ひろ子)

 

 

 

メルヘンチックな作風のイラストレーター天野聡美さん、大洞院檀家の藤澤孔裕さんの絵は大野代表に認められて展示となった。

 

 

写真左:「TSUNDOKU」(天野聡美)
写真右:「ありがとう」(藤澤孔裕)

 

 

 

木をノミで削り、やすりで磨き上げる彫刻家中津川督章さんの作品は、細い白木が揺らぐ「水源の造形」。生物と静物を合体させてシュルレアリスムを追求する金属工芸家遠藤裕さん。

 

 

写真左:「エネルギー」(遠藤裕)
写真右:「弁天池からこんぶくろ池へ―水源の造形―」(中津川督章)

 

 

 

信楽(滋賀県)、美濃(岐阜県)の土を取り寄せ、手びねりと釉薬で多様な作風の陶芸家羽二生隆宏さん。アヒルやウサギ、カメなどの鉢に草花を植え込んだ「布施焼」の寺前好人さん。

 

 

写真左:「布施焼 鉢植え」(寺前好人)
写真右:「青瓷氷裂嵌入壺」(羽二生隆宏)

 

 

 

東葛エリアで複数の写真グループを指導する写真家安蒜静雄さんの朱色が際立つヒガンバナ、書家西村五葉さんの書は、タイトルの英字をしたためたようにも見えた。

 

 

写真左:写真(安蒜静雄)
写真右:「NO WAR(非戦)」(西村五葉)

 

 

 

わずか15畳(約25平方㍍)ほどのミニギャラリーだが、東葛地域のアートがぎっしり詰まっていた。

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

立体感の不思議な世界
シャドーボックス作品展

――平面の絵を貼り重ねることで立体的に表現する「シャドーボックス」の作品展が3月18日から「パレット柏・柏市民ギャラリー」で開かれた。JR柏駅南口の「アトリエ McLean(マクリーン)」(田中知子代表)に通う生徒と講師の作品120点が出品された。

 

 

写真左:ギャラリーいっぱいに「アトリエ McLean」の作品が飾られた

写真右:シャドーボックス作品展のポスター

 

 

 

写真左:作品を紹介する田中知子代表

写真右:ギャラリー壁面やテーブルに展示された作品

 

 

 

「シャドーボックス」は同じ絵を作品のサイズによって5~15枚を使い、下絵の上にパーツごとに切り抜いた絵を接着剤で貼り合わせたり、重ねたり。専用の接着剤で適度なすき間をつくることで立体的に仕上がる。

 

 

写真上:作品を横から見ると、切り抜いたりの絵柄を貼り重ねて立体感を生みだしている

 

 

 

全国に愛好家がいて毎年、東京・六本木の国立新美術館で、実行委員会が組織されて全国規模の作品展が開かれている。

 

 

「アトリエ McLean」による作品展は14回目。田中代表は2001(平成13)年から5年間、アメリカに住んでいた頃、知人宅に飾ってあった妖精がモデルの作品に魅せられ、独学で覚えた。

 

 

田中代表は「アメリカ駐在の孤独からか、心を病みかけて帰国する知人もいた。シャドーボックスを教えたら物づくりの楽しさに目覚め、作品にはまってすっかり元気になった」という。

 

 

写真上:田中知子代表の作品

 

 

 

講師になるきっかけとなり、帰国後「アトリエ McLean」を開設。グループ・個人レッスンに40~80代の25人が通うが「見本はなるべく作らないようにして、自分の感性、個性で絵を選ぶように指導する」と田中代表。

 

 

今回は「花」の課題と自由題材。シャドープリントと呼ばれる市販の絵柄や作家の了解を得た絵だったり、カレンダーの図案だったりを利用しているという。

 

 

写真上:藤田廣子講師の作品

 


 

「幸せを運ぶ白馬」と題した田中代表の母親で講師藤田廣子さんの作品があった。星が降るような月夜に天の龍、脇を飛ぶ鳩に見守られて疾走する白馬が描かれている。

 

 

実はこの作品、原画が藤田さんの孫娘でペン画アーティスト・BOW(ぼう)さんの作品だという。BOWさんは1月から2月にかけ、流山の古民家カフェで初の個展を開いたばかり。

 

 

初日に会場を訪れたBOWさんは祖母の作品を観ながら「絵とは違うよさ。立体感があって別な世界観がある」。

 

 

写真上:松尾初代講師の作品

 

 

 

写真上:山﨑美保講師の作品

 

 

 

写真上:高野佳永子講師の作品

 

 

 

田中代表は「教室はとにかく楽しい集まりにしたい。自分のペースで自分の好きなシャドーボックスを長く作り続けてほしい」と願っている。

 

連絡先 http://mclean-shadowbox.jimdo.com

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)

花冷えの市民観桜会
名門ゴルフ場が開放

――桜シーズン真っ盛り。東京では3月30日に満開になったが、千葉県では標準木がある銚子地方気象台が3月27日、平年より3日早い開花宣言をした。

 

 

4日後の同31日、我孫子ゴルフ倶楽部で「我孫子の景観を育てる会」(中塚和枝会長、会員43人)の「市民観桜会」があった。

 

 

写真上:ゴルフ場での桜を楽しむ市民

 

 

 

写真左:グリーン脇の桜並木をスマホに収める参加者

写真右:市民観桜会のチラシ

 

 

 

最高気温8.4度という真冬並みの寒い1日だったが、防寒着姿の1500人を超える市民が参加し、並木がある13番、16番ホール脇で4~7分咲きのソメイヨシノなどを観て回った。この季節、ゴルファーも桜を楽しみながらプレーできそうだ。

 

 

写真上:ゴルフ場内でほぼ満開の花びらはピンク色

 

 

 

同倶楽部は我孫子に別荘を構えた講道館柔道の嘉納治五郎(1860-1938)、ジャーナリスト・杉村楚人冠(1872-1945)らもかかわり、1930(昭和5)年に開業した名門ゴルフ場だ。

 

 

写真上:場内でコカリナ演奏を披露する市民グループ

 

 

 

2001(平成13)年にできた育てる会は景観を育て、守っていこうと活動する。「我孫子八景歩き」などとともに、所有者の協力を得て晩秋に紅葉がまぶしい日立グループの研修施設「日立アカデミー我孫子キャンパス」、春には同ゴルフ場での観桜会を企画する。

 

 

写真上:参加者はコースを散策してビューポイントを探した

 

 

 

写真左:観桜会用に設けられた特設ゲート
写真右:受付で手続きする参加者

 

 

 

中塚会長は2013(平成25)年、満開ど真ん中の観桜会に参加し、ゴルフ場とボランティアが協働して企画していることに感激して入会した一人。今年から最寄りのJR天王台駅から参加者用バスの運行も始めた。

 

 

受付と接客で忙しい中塚会長は「開放されたゴルフ場での観桜会は全国的に珍しいと聞いている。限られたエリアとはいえ自由に歩きながらの花見を楽しんでほしい」と話した。

 

 

 

 

 

(文・写真 佐々木和彦)