花冷えの市民観桜会
名門ゴルフ場が開放
――桜シーズン真っ盛り。東京では3月30日に満開になったが、千葉県では標準木がある銚子地方気象台が3月27日、平年より3日早い開花宣言をした。
4日後の同31日、我孫子ゴルフ倶楽部で「我孫子の景観を育てる会」(中塚和枝会長、会員43人)の「市民観桜会」があった。

■写真上:ゴルフ場での桜を楽しむ市民

■写真左:グリーン脇の桜並木をスマホに収める参加者
■写真右:市民観桜会のチラシ
最高気温8.4度という真冬並みの寒い1日だったが、防寒着姿の1500人を超える市民が参加し、並木がある13番、16番ホール脇で4~7分咲きのソメイヨシノなどを観て回った。この季節、ゴルファーも桜を楽しみながらプレーできそうだ。

■写真上:ゴルフ場内でほぼ満開の花びらはピンク色
同倶楽部は我孫子に別荘を構えた講道館柔道の嘉納治五郎(1860-1938)、ジャーナリスト・杉村楚人冠(1872-1945)らもかかわり、1930(昭和5)年に開業した名門ゴルフ場だ。

■写真上:場内でコカリナ演奏を披露する市民グループ
2001(平成13)年にできた育てる会は景観を育て、守っていこうと活動する。「我孫子八景歩き」などとともに、所有者の協力を得て晩秋に紅葉がまぶしい日立グループの研修施設「日立アカデミー我孫子キャンパス」、春には同ゴルフ場での観桜会を企画する。

■写真上:参加者はコースを散策してビューポイントを探した

■写真左:観桜会用に設けられた特設ゲート
■写真右:受付で手続きする参加者
中塚会長は2013(平成25)年、満開ど真ん中の観桜会に参加し、ゴルフ場とボランティアが協働して企画していることに感激して入会した一人。今年から最寄りのJR天王台駅から参加者用バスの運行も始めた。
受付と接客で忙しい中塚会長は「開放されたゴルフ場での観桜会は全国的に珍しいと聞いている。限られたエリアとはいえ自由に歩きながらの花見を楽しんでほしい」と話した。
(文・写真 佐々木和彦)




























