2年ぶり、肌で感じるパワー
柏ゆかりの画家22人の作品一堂に
■写真上:2年ぶりとあってじっくり見て歩く入場者が少なくなかった
2018年を初回とする「第3回柏市美術会展」だが、実は2017年4月に「柏市美術会設立準備展」が同じ会場で開かれている。この時は予定会員18人による18作品の規模だった。以後、会員を発掘して毎年7月1日~同8日を定例開催日と決めて続けられている。
■写真上:かがみこんで作品をじっくり鑑賞する入場者もいた
今回は会員22人が参加し、10号から130号の大作までの28点がギャラリー四方のスペースに展示された。人物、静物、風景、抽象画……。所属する美術団体の違いもあるのか、個々の筆遣い、色彩がバラエティーに富む。会員だった故島田諭吉さんの遺作「祭り」も会場入り口脇で展示されていた。
■写真上:10号の小品から130号の大作を楽しむ入場者
事務局の香島ひで子さんは「作品展を開催するまで正直、不安でした。去年はコロナで中止だったし、会議もできなかった。でも、皆さんが飾った作品を見て『力が入っているな』って肌で感じました」という。
■写真上:香島ひで子さんの「海風渡る」
参加者のほとんどは1回目から出品しているが、今回が初めてという松谷登さんはスペイン留学経験もあり、渡航先の風景を想い描いた「青霧」「ウルェニアの教会」の2作品を展示した。これまで外国の心象風景を描いてきたが「日本の風景と出合いたい」と、今はテーマを求め、足を使って捜しているという。
■写真上:画家によって際立つ色遣いが印象的
根本会長は「会員個々の実績は申し分ない。会としての実績を積み重ねて会員を増やし、将来的には学校現場で子どもたちと絵を通じた交流も考えたい」と話した。
同会はホームページを立ち上げ、会の紹介や会員の募集要項を載せている。
■写真上:第1回展から出品していた故島田諭吉さんの遺作「祭り」
■写真上:初出品となった松谷登さんの「青霧」
■写真上:神田みきさんの「AQUA」
■写真上:村山和子さんの「トスカーナの風」
(文・写真 Tokikazu)