ミュージアムINFO

10月

     10月

あけぼの山でコスモス満開

 

場所:柏市布施(あけぼの山農業公園)


公園に「どこでもドア」
あけぼの山でコスモス満開

――ついこの間までヒマワリ畑だった柏市あけぼの山農業公園の風車前が一面コスモス園に代わった。ピンク、白、黄、赤、オレンジ……2.2㌶に色とりどりの花が初秋の日差しを受け、秋風に揺れている。

写真上:さわやかな風が吹き抜ける木陰からコスモス畑を楽しむグループ

 

 

 

1994(平成6)年に開園した同公園は、いつ来ても季節の花で楽しませてくれる。春のチューリップ、夏のヒマワリ、そして秋のコスモス。年間を通じて折々の草花が顔を出し四季を演出する。

 

 

写真上:初秋の優しい陽光に満面笑みのように咲く花

 

 

 

コスモスはメキシコの高原地帯が原産地で、明治の初め頃日本にやってきた外来種。秋に咲くピンクの花が桜に似ていることから「秋桜」(あきざくら)と名づけられた。

 

 

写真上:満開のキバナコスモスのオレンジと、奥で咲き始めコスモスのグリーンがコントラストを描いた

 

 

 

今はコスモスが一般的な呼び名だ。実は、そのきっかけは「淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない日溜まりに揺れている」で始まる1970年代のヒット曲、山口百恵さんの「秋桜」なんだそうだ。曲のタイトルと歌詞の「秋桜」を「コスモス」と呼んで歌ったことから広まったとされている。

 

 

写真:ピンク、オレンジ、イエローの三色が寄り添った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あけぼの山農業公園では9月末、まず先に西側にある一面オレンジのキバナコスモスが咲き出し、続いて北、東側のカラフルな花が開花した。細い葉や茎がゆらゆらして、弱々しく、どことなくはかない印象もある。

 

 

花言葉も色によって「乙女の真心」「優美」「純潔」などと相応だ。しかし、とても生命力が強く、日当たりや風通し、水はけが良ければ土質を選ばず育てやすいという。10月初めの台風16号の強風に襲われ、一部倒れたところもあるが、自力で持ち直し、強さを示した感じだ。

 

 

 

園内には見学者サービス用にオレンジ色の「ドアのオブジェ」が設置されている。人気アニメ「ドラえもん」の「どこでもドア」のような形だ。スマホを置いて自撮りできる台も用意され、ドアを額縁に見立て、青空に浮かぶ風車を背景に撮影できる。カップルや子どもを抱っこした家族連れなどが盛んにチャレンジしていた。

 

 

コスモスの 花あそびをる 虚空かな
                高浜虚子  

 

 

 

写真:設置された「ドアのオブジェ」は格好の撮影ポイントになっていた

 

 

 

 

 

 

写真上:蜂も羽を休めずに花畑を渡り飛んで蜜を吸い回る(左)、カラフルな花園の中で清楚なイメージの白い花(右)

 

 

 

写真上:陽だまりの中で秋風に揺れながら咲くコスモス。訪れる人々は深まる秋を実感している

 

 

 

(文・写真 Tokikazu)