湖面に春風、季節の移ろい
彩り深まる手賀沼

■写真上:満開のカワヅザクラ。散歩の市民を楽しませている
手賀沼をまたぐ県道船橋―我孫子線(通称・ふなとり線)の手賀大橋柏側にある「道の駅しょうなん」。裏の土手にあるカワヅザクラは盛りを過ぎたとはいえ、やや濃いピンク色の花が青空と見事なコントラストを描いていた。
■写真:青空が似合う桜。すてきなコントラストを描く
散歩する市民がひっきりなしの遊歩道。脇の土手で紫の小さなオオイヌノフグリ、赤いホトケノザに交じってペンペングサやアブラナ科のミチタネツケバナ(?)の小さな群落があった。よく見ると、いずれも小さい可憐な白い花を咲かせていた。

■写真:春風の遊歩道から眺める湖面に映るもう一つの我孫子
対岸にある我孫子市手賀沼公園の広場は、木々の向こうに湖面が広がる。所々に植えられたカワヅザクラが柔らかい日差しに輝き、春風で静かに揺れる。岸辺では冬色の枯草を背に黄色のナノハナが満開になった。

■写真:花の絨毯?北岸では里山保護団体が毎年作るナノハナ畑が今年も見事に開花した
東側にはドーム型展望塔がシンボルの手賀沼親水広場・水の館があり、周辺でも若木の桜がピンクの花をつけた。園路の脇で茎の短いタンポポが一輪、地面をはうように咲く。近くの植え込みでナンテンだろうか、艶のある赤い葉っぱが目に留まった。

■写真:茎の短いタンポポがひっそり咲いていた
気象庁のさくら開花状況によると、桜の代表ソメイヨシノは平年よりかなり早いという。福岡3月12日(平年3月23日)、東京3月14日(同3月26日)に咲き出した。桜前線の北上とともに一気に本格的な春がやってくる。

■写真:じっくり見ると可憐な花をつけるペンペングサ(左)、岸辺に咲く白い小花が群れをつくっていた(右)

■写真:湖畔にある民家の生け垣に咲いていたハナニラ(左)とツルニチソウ(右)
(文・写真 Tokikazu)

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平年より1週間から10日以上早いのがざらで、初めて3月中に満開という所も少なくなかった。いずれも暖冬の影響らしい。千葉では県の観測地点、銚子で9日早い22日だった。
柏、白井両市境にある「今井の桜」を訪れた。辺り一帯田んぼのほぼ中央を流れる「金山落」(かなやまおとし)という用水路。この両岸約2㌔にソメイヨシノなど280本が植わっている。1960(昭和35)年代に景観保護のため、名所づくりが進められたそうだ。.png)
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