コロナ禍の中、早春の訪れ
手賀沼の初日の出にマスク越しの歓声
■写真上:午前6時50分過ぎ、手賀沼に昇り始めた初日の出
■写真:手賀沼に架かる手賀大橋に陣取った見物人は初日の出に照らされた(左)、日の出の見物場所に影法師が大勢現れた(右)
「今年はやはりいつもより少ないですね」。手賀沼に近い我孫子市緑1丁目の香取神社で初詣客を迎えた住民グループの一人がつぶやいた。こんな御時世だから、いつもは元日未明に奉納していた神楽をやめて日中だけにした。
■写真:我孫子市の香取神社。初詣客が距離を保って鳥居をくぐり、参拝していた(左)、神社境内で神楽の見物客も「密」にならないよう気をつけていた(右)
社務所2階のベランダが舞台。「宮司舞」とも言われる装束姿の男性による「朝日舞」、伝統を守り、伝えようと週1回、稽古を続けている巫女に扮した女子高校生と女子小学生の「浦安の舞」などが厳かに執り行われた。
■写真:「浦安の舞」を披露する女子高校生と女子小学生の巫女さん(左)、境内のあちこちに貼られていた注意書き(右)
柏市の布施弁天東海寺では年末に新年のお参りに来て、破魔矢やお守りを授かる客も少なくなかった。広い境内の一角で白梅が早くも五分咲きになった。近くのあけぼの山農業公園の園路にある黄色いロウバイもほころび始めている。
■写真:柏市あけぼの山農業公園ではロウバイもほころび始めていた
世の中はコロナ禍でも、自然界ではいつもの早春が訪れようとしている。
■写真:柏市にある布施弁天東海寺の広い境内で、一角にある白梅が寒風の中で五分咲きになっていた
(文・写真 Tokikazu)