色づく木々、郊外から街角へ
紅葉前線、一気に南下
■写真:優しい陽光を受けて色づいたイチョウ並木(柏市柏の葉)
11月6日、フィールドアスレチック、キャンプ・バーベキュー場などを備え、桜や梅、牡丹をはじめ四季の草花が楽しめる野田市にある清水公園を訪れた。「もみじ谷」と名づけた一角があるほど多くのモミジがある。その紅葉目当てだったが、まだ青々としていた。
数日後、同公園ホームページ(HP)の「紅葉状況のお知らせ」をチェックすると、園内にある慈光山金乗院参道の仁王門前で、真っ赤になったモミジが紹介されていた。晴れた日にマイカーを飛ばして駆けつけた。HPの通り今が盛りとばかりに赤く妖艶なモミジを見物客が囲んでいた。
■写真上:真っ赤に染まったモミジ(野田市清水公園)
広い園内を散策すると、秋の柔らかい日差しを受けたモミジが赤と緑のコントラストを描き、クリスマスカラーのように輝くものがあった。奥の方では緑を保ったままの木々も多くあった。周辺の気温や日当たり、風当たり加減で色づきに差が出るのだろう。
■写真上:日差しを受けたモミジは赤と緑のクリスマスカラーのように見えた(野田市清水公園)
「ちる紅葉 ちらぬ紅葉は まだ青し」
(正岡子規)
街路樹には落葉広葉樹が多いという。暑い夏場には木陰をつくり、木枯らしの冬に葉を落として日当たりをよくする。通行人が歩きやすい道路環境にするため、との説明を聞いた。理にかなっているようで納得した。その身近な広葉樹が葉を落とす前に紅葉する。
■写真:黄やピンクに染まった木々を楽しみながら散歩の市民(柏市柏の葉)
緑が多い柏市柏の葉地区や、我孫子市の手賀沼公園で街路樹や園木が深い秋色に染まっている。北海道から始まったという紅葉が一気に街角を走り抜けようとしている。
■写真:秋色の樹間をぬって走るミニ鉄道(我孫子市手賀沼公園)
■写真:フジ棚の上でフジがひっそり色づいていた(我孫子市手賀沼公園)
(文・写真 Tokikazu)