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12月

     12月

寒風に映えるイルミネーション 街角や公園に「師走」の訪れ

場所:柏市柏駅西口・柏市あけぼの山農業公園・我孫子市つくし野周辺


紅葉から落葉、そして......
寺院の大銀杏も落葉し冬支度

 

 

柏市逆井:観音寺
柏市柳戸:弘誓院
柏市名戸ヶ谷:法林寺

寒風に映えるイルミネーション
街角や公園に「師走」の訪れ

柏駅西口イルミネーション

――どこからとなく聞こえるクリスマスソング、足早に行き交う人々……。「師走」に入った街角は、なんとなく慌ただしい雰囲気になる。通勤・通学、買い物客らで混雑するJR柏駅周辺のビルにイルミネーションが登場した。


 

 

写真左:柏市の中心街にお目見えしたイルミネーション=JR柏駅西口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

郊外も例外ではない。柏市のあけぼの山農業公園では、冬の名物となった「夜空に輝く★イルミネーション」が開かれている。四季の草花が市民を和ませる公園だが、花が少なくなる冬場も楽しんでもらおうと2010年から始まったという。

 

柏市あけぼの山農業公園

 

写真上:柏市あけぼの山農業公園:夜空と水面に浮かぶ二つの風車(左)、電飾のアーチ(右)

 

 

電球で飾られた風車の周辺にクリスマスツリーが置かれ、サンタクロースがシーソーしたり、トナカイがたたずんだり。池の周りのアーチやあずまやなどに18万球のLEDが使われているという。カモが泳ぐ池には風車の羽根やアーチの光が反射し、冬の透き通った空気の中で見事な幻想空間を演出している。

 

柏市あけぼの山農業公園

 

写真上:柏市あけぼの山農業公園:幻想の世界を楽しむカップル(左)、サンタのシーソー(右)

 

 

我孫子市つくし野の住宅団地にある道路の分離帯には、大小のクリスマスツリーが並び、街明かりと一体化していた。市内の大型商業施設「あびこショッピングプラザ」の正面玄関に、高さ8メートルのジャンボツリーもお目見え。年の瀬ムードを高めている。

 

我孫子市ジャンボツリー我孫子市のイルミネーション

写真上:我孫子市つくし野の街明かりにとけ込むツリー

写真左:我孫子市のあびこショッピングプラザのジャンボツリー

(文・写真 Tokikazu)

 

紅葉から落葉、そして......
寺院の大銀杏も落葉し冬支度

柏市観音寺の紅葉

 

――今秋の平均気温が全国的に平年よりも高かったせいか、各地の紅葉が遅かったという。「師走」に入ってからのぽかぽか陽気もあり、暖冬を予感させる天気だ。「ボタンのお寺」として有名な柏市逆井にある観音寺の紅葉がきれいだと聞いて行った。

観音寺の紅葉隣接する逆井中学校側の道路沿いから境内まである数々のモミジが赤や黄に染まっていた。境内を進むと、今が盛りとばかりに本堂を背景に見事な色彩を描いていた。

 

 

写真:紅葉に舞い落ちた枯れ葉=柏市の観音寺

 

 

 

見学者も絶えず「わーきれい!」とスマホを取り出し写真に収めていた。でも、参道に散った大小の濃淡ある落ち葉が「星」のように張り付き、迫る紅葉の終わりを告げている。

 

 

 

柏市柳戸(旧沼南町)の弘誓院(ぐぜいん)境内は、柏市指定文化財の雌雄2本ある銀杏の落ち葉で足の踏み場もない。黄色の絨毯を敷き詰めたようだ。共に目通り(目の高さ)の幹回り4メートルを超す2本は「夫婦」のように並ぶ。

写真:境内は銀杏の落ち葉で包まれていた(左)、雌雄2本の銀杏が冬将軍に備える(右)=柏市の弘誓院

 

 

 

その昔、大飢饉で食べ物がなくなった時、村人がその実で飢えをしのいだ伝説がある同市名戸ケ谷の「法林寺の大銀杏」は樹齢400年。高さ30メートル、根本の周囲14.3メートルで市内最大級の市天然記念物だ。葉を落とした巨木は迫力ある幹と無数に伸びた見事な枝ぶりを誇っていた。

 

 

法林寺の大銀杏

写真:葉を落とした大銀杏は見事な枝ぶりを見せた=柏市の法林寺

 

 

法林寺の脇では陽気に誘われたようにツツジの花が、遠慮がちに顔を出していた。

 

柏まつり

写真:暖冬のせい?赤と白のツツジが日差しの中で咲いていた=柏市の法林寺周辺

 

 

(文・写真 Tokikazu)