我孫子・手賀沼で国内最大級の「鳥の祭典」
鳥をテーマにした国内最大級の催し「ジャパンバードフェスティバル2019」が11月2、3の両日、我孫子市の手賀沼周辺で開かれた。報道資料の開催趣旨を全文紹介する。
「自然のシンボルである鳥たちの魅力を題材とした芸術的・文化的な事業をはじめ、科学的な鳥類知識の普及および教育的・環境的視点にたった事業の実施を通して、新しい地域文化の創造および人と鳥が共存する豊かな生活を目指しています。併せて日本各地および世界にその情報を発信し、芸術文化の素晴らしさや身近な取り組みから自然環境の大切さをアピールしていきます」
鳥類研究者による講演会、野鳥写真家による撮影講座、光学機器メーカー各社による撮影体験やセミナーなど、鳥に興味を持ってもらうためのプログラムが盛りだくさん。子ども向けのイベントも多く、親子連れなどでにぎわった。
      
     
     
     
■写真上左:鳥のぬいぐるみを持った市川市の小学2年生。フェースペインティングの絵柄に選んだのは鳥ではなくユニコーンだった
■写真上右:我孫子市を活動拠点とするガールスカウト千葉県第45団のジュニア。紙でできた鳥の帽子をかぶって、ピース
 
      
■写真上左:紙に描かれた鳥や蝶の絵柄をはさみで切り抜き、ストローで羽を動かすパタパタ工作も子どもたちに人気だった
■写真上右:バードペインティング教室で、木彫りのコアジサシに色付けするきょうだい
手賀沼にすむ鳥たちを遊覧船から観察する「船上バードウォッチング」が今年も人気を呼んだ。手賀沼親水広場の漁協桟橋を発着する約1時間10分のコース。我孫子野鳥を守る会の会員が乗船し、ガイドしてくれる。2日間で計7便が運航され、全便満席(定員35人)の盛況ぶりだった。
     
      
■写真左:手賀沼を行く船上バードウォッチングの遊覧船。奥の建物は水の館
■写真右:船上バードウォッチングへ出航
千葉市から訪れた小学5年の女の子は昨年も家族3人で来場し、船上バードウォッチングを楽しんだという。今年は16種の野鳥を見ることができたといい、「手賀沼は野鳥の楽園。来年もまた鳥たちに会いに来ます」とうれしそうだった。
手賀沼親水広場の会場から徒歩約20分。我孫子市生涯学習センター「アビスタ」に出展ブースを構えた市内在住の野鳥彫刻家、内山春雄さん(69)を訪ねた。木彫りで野鳥を再現するバードカービングの日本での第一人者だ。絶滅危惧種アホウドリの伊豆諸島・鳥島での新しい営巣地づくりに協力し、おとりに使う模型の原型を無償で制作。内山さんの模型に誘われてアホウドリが集まり、順調にひなが増えていった。
 
当時、200羽といわれたアホウドリは5千羽を超えるまでに回復している。「問題は太平洋に漂うプラスチックですよ。アホウドリなど海鳥のおなかの中はプラスチックだらけ。何とかしないと取り返しがつかなくなる」と内山さん。鳥たちが直面している厳しい現実に心を痛め、危機感をつのらせる。  
      
■写真:野鳥彫刻家の内山春雄さん。アホウドリの模型は個体数増加に威力を発揮した
      アビスタからの帰路はシャトル水上バスを利用した。手賀沼公園ボート乗り場と手賀沼親水広場の漁協桟橋を10分で結ぶ。
最後に、手賀沼に関するミニ知識を披露する。手賀沼を満たしているのはほぼ利根川から引き入れている水で、2週間で全部入れ替わることをご存じだろうか。シャトル水上バスで聞いた、船長兼ガイドさんの受け売りだ。 
■写真:手賀沼公園ボート乗り場と手賀沼親水広場を結んだシャトル水上バス。奥は手賀大橋
(文・写真 ジャーナリスト遠藤秀美)

    
東京ドーム10個分(約45㌶)の広さの公園を含む一帯は、かつて日本陸軍の飛行場があった。戦後は米軍の通信施設となり、1980年代に国と県、市に返還され、県と市の持ち分が広域公園として整備された。
 
 

  
――激戦を勝ち抜いてうれし涙の市立船橋、敗れたものの意外とサバサバした感じの流経大柏。試合を終えた直後の両チームは対照的だった。11月30日にあった第98回全国高校サッカー選手権千葉県大会の決勝。7年連続11回目の顔合わせとなり、市船が流経を3―2で下して対戦成績を6勝5敗とし、3年ぶり22回目の優勝を飾った。
 
同大会の決勝で両校が対戦したのは、83回大会の2004年が初めて。以来、両校が出場した10回の全国大会で優勝2回、準優勝3回、3位2回と好成績を残している。全国に名をはせ、県高校サッカー界を引っ張る両雄の戦う会場、柏市にある県立柏の葉公園総合競技場には大勢の観客が集まった。
 
  
  



