濱田　「毘沙門天像」を設置した「大洞院」さんは、事務方をつとめる三坂俊明さんと、画家の長縄えい子さん（注）が取り次いでくださって、ほとんど二つ返事で設置が決まりました。長縄さんは「大洞院」さんの壁画も手がけておられ、設置後の神像に彩色もしてくださいました。「大洞院」さんは柏の北のほうにあるので、三坂さんは、「（毘沙門天は）柏の『北の守り』だ」とおっしゃっていました。

●「かしわ七福神」六体目の建立（朝日れすか2017.10.20）のＰＤＦ

●注：長縄えい子さんは柏七福神の旗と手ぬぐいの原画を手がけている。当ミュージアムでも作品を展示中。
＊みんなのミュージアム＞長縄えい子さん作品展

濱田　 また、最後のご神像となった「寿老人像」を設置した戸張の香取神社さんは、氏子総代である濱島章平さんが取り次いでくださったおかげで、スムーズに話が進みました。私たち「かしわ七福神創立を考える会」は平成21年1月に発足したので、発足から8年目にして、いよいよ七神体すべてが揃ったということになります。

濱田　さまざまな方とのご縁で、こうして七ヶ所に設置できましたが、七神体揃うまでの８年間は、がむしゃらに色々な寺院や神社を訪ね歩いて、そのうち交渉に上手く行かなかったところが十数ヶ所もあります。ですから、もう感無量で、ようやくホッとした、というのが正直なところです。柏市にこれまでなかった七福神が創立されたわけですから、歴史の新しい１ページを作れたと思っています。

濱田　設置していただいた七ヶ所の寺院・神社の宮司さんや住職さん全員に一度集まっていただいて、これから七福神をどうしていくかという話し合いの席を持ちたいと考えています。これまでは、かしわ七福神「創立を考える会」でしたが、創立が完了したので「かしわ七福神の会」のようなものを作って、どうやって皆さんに七福神に来ていただくかを考えていきたいと思っています。

濱田　まずは、七福神の御朱印を作って、それぞれの寺院・神社に置いていただけないかと思っています。そのオリジナルの色紙を販売して、それに七つの御朱印を集めていただく形にできないかと思っています。 また、柏七福神の巡りかたや設置場所の問い合わせが多いので、案内資料を作ろうと計画しています。具体的には、会員の秋山宏夫さんが実際に自分の足で歩いて作った「柏七福神散策MAP」を印刷・配布したいと考えています。

●「柏七福神散策ＭＡＰ」のＰＤＦ

●「ＱＲ版柏七福神散策ＭＡＰ」のＰＤＦ

濱田　また、先日は柏市民新聞さんや、柏市文化連盟さんの会報「柏の樹」さんからも取材を受けました。また来年（2018年）の1月８日には、パレット柏で「かしわ七福神創立を考える会」設立に関する講演を頼まれたので、これまでのいきさつをお話しする予定です。

●「柏市民新聞」掲載記事のＰＤＦ

●「柏の樹」掲載記事のＰＤＦ

濱田　はい。そのためにも、もっとメンバーを増やして会を大きくしていきたいと考えています。また、観光協会さんや教育委員会さんとも連携できれば、もっと七福神をアピールしていけると思っています。

濱田　それぞれの神様にそれぞれのご利益があり、七福神すべてを巡れば、さまざまなご利益が受けられるはずです。ぜひそのご利益を願って七福神を巡っていただき、ますますご健勝でいらして欲しいと思います。

濱田　ありがとうございました。

●五神体創立までの対談「柏でめぐる福七つ」はこちらからご覧いただけます。